相模原と地価が近い4駅を並べた。予想と逆の結果が出た。地価が一番高い蕨ほど、洪水も液状化も重いという逆転がデータに出た。

地価帯はどれも22〜29万円/㎡で横に並ぶ。値段が同じなら地形で選べる。そう思って中身を開いた。

駅名地価(万円/㎡・坪換算)洪水リスク洪水深(m)液状化傾向(地形)新宿まで
相模原26万円/㎡(1坪約86万円・1地点)なし0m液状化しにくい(ローム台地)64分
多摩センター23万円/㎡(1坪約76万円・2地点)0.25mやや液状化しにくい(谷底低地)45分
海老名22万円/㎡(1坪約73万円・1地点)1.75mやや液状化しやすい(後背湿地)52分
松戸22万円/㎡(1坪約73万円・6地点)なし0mやや液状化しやすい(砂州・砂礫州)46分
29万円/㎡(1坪約96万円・6地点)1.75m液状化しやすい(自然堤防)32分

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 地価公示(2024年)・国土交通省 ハザードマップポータル

📖 各データの読み方

  • 地価:駅周辺の住宅地の公示地価を平均した値です(万円/㎡)。家賃や建物代は含まない、土地だけの値段です。
  • 洪水リスク:想定最大規模降雨時の浸水深(メートル)。3m超は2階以上の浸水を想定します。
  • 液状化:微地形区分に基づく液状化の起きやすさの参考評価です(埋立地・後背湿地などで高くなります)。
  • 通勤時間:新宿まで乗車+乗換の時間です(NAVITIME・家から駅までの徒歩は含みません)。同じ地価帯でも通勤時間で生活コストの傾きが変わります。

相模原の地価とハザード

相模原は26万円/㎡。1坪換算で約86万円。

洪水リスクなし、浸水深0m。ローム台地で液状化しにくい。

5駅で唯一、洪水も液状化も低リスクだ。地形は一番強い。

弱点は通勤。新宿64分は5駅で最長。安全と引き換えに距離を払う形だ。

ただし相模原は1地点平均。誤差は大きい。目安として見る。

蕨の地価とハザード

蕨は29万円/㎡で5駅最高。1坪換算で約96万円。

地価が一番高いのに、洪水リスク中・浸水深1.75m。

浸水深1.75mは大人の胸を超える高さ。1階が水に浸かる計算だ。

地形は自然堤防で液状化しやすい。値段の高さは地形の安全とは別物だった。

新宿32分で最短。近さが地価を押し上げ、地形リスクは値段に乗っていない。

海老名の地価とハザード

海老名は22万円/㎡で最安帯。1坪換算で約73万円。

洪水リスク中・浸水深1.75m。蕨と同じ水位だ。

地形は後背湿地でやや液状化しやすい。安い土地に水のリスクが付く。

新宿52分。海老名も1地点平均で、誤差は大きい。

多摩センターと松戸の地価

多摩センターは23万円/㎡。谷底低地で液状化しにくい寄り。洪水は低・浸水深0.25m。新宿45分で最短帯だ。

松戸は22万円/㎡。洪水なし・浸水深0m。ただし砂州でやや液状化しやすい。新宿46分。

水と液状化、両方が低いのは多摩センターと相模原。地価は同じ帯でも地形が割れる。

5駅を地形で並べ直す

地価22〜29万円の差は7万円。地形リスクの差はそれより大きい。

洪水深0mは相模原・松戸。1.75mは蕨・海老名。同じ値段帯で水位が2m近く違う。

液状化しにくいのは相模原・多摩センター。しやすいのは蕨・海老名・松戸。

蕨32分 vs 相模原64分の差は32分。通勤は近いが地形は重い、というトレードになる。

値段で選ぶと地形は見えない。地価がほぼ同じだからこそ、地形が選別の軸になる。

まとめ

相模原は浸水0mで液状化も低い。同じ値段帯で水位は2m近く割れる計算だ。俺なら地形で勝つ相模原一択。

📋 データについて

  • 地価:国土交通省 地価公示(令和6年)/不動産情報ライブラリ。住宅地の地価公示の平均値(駅前の商業地は比較から除外)。
  • 洪水深:国土交通省 ハザードマップポータルサイト/重ねるハザードマップ(想定最大規模降雨)。実際の浸水は降雨条件により異なります。
  • 液状化・地形分類:国土交通省 不動産情報ライブラリ(微地形区分)。
  • 通勤時間:NAVITIME 経路検索(乗車+乗換・家から駅までの徒歩は含まない参考値)。

各データは公的機関の一次データをもとにした参考値です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。